おしゃれな大人が集う街、三宿の人気フレンチ『デュバリー』
池尻大橋や三軒茶屋のどちらの駅からも少し歩く距離にありながら、センスのいいレストランやカフェが点在し、おいしいもの好きな大人たちから支持されている街、三宿。
中でも、「フレンチならココ!」と高い評価を得ているのがフレンチレストラン『デュバリー』だ。ランチ激戦区のエリアで常にお客でいっぱいになるランチは予約必須! そして同店の味を家庭でも楽しめるとあって、テイクアウトも大人気だ。
東急田園都市線「池尻大橋」駅から、国道246号線に沿った裏道を進むと、緑の鉢植えに彩られたカフェのようなたたずまいの店が見えてくる。
年月を経て、風合いを増した木製ドアを開くと、ゆったりとした空気の流れるようなフロアが目の前に広がる。明るい色合いの壁や天井。温かみのある北欧風のナチュラルな椅子やテーブル。壁に掛けられたセンスの良い絵。すべてにホッと心が和んでいく。
席はテーブル席のみ。間隔をあけて配置しているので感染対策もOK! ゆったりとした時間が過ごせること間違いなしだ。
名フレンチ『銀座レカン』で活躍したオーナーと、青山の老舗『ラ・ブランシュ』で修業した実力派シェフ
2010年に『デュバリー』を開業した谷田部靖さん(写真下・右)は、銀座のグランメゾン『レカン』や、その姉妹店『ロティスリーレカン』でサービス担当およびソムリエとして活躍してきた。
現在、シェフを務める加藤光一さん(同・左)は、老舗イタリアン『キャンティ』で料理修業をスタートした後、「ここで料理を学びたい!」と、東京を代表するフランス料理の名店『ラ・ブランシュ』(青山)に入り、重鎮、田代和久シェフのもとで研鑽を積んだ実力派シェフだ。
「独立してお店をオープンするとき、お客さまの居心地のよい場所で、きちんとしたフランス料理を食べていただけるような店にしようと思いました。カジュアルだけど、ビストロのようにギュッと詰まった空間ではなく、ゆとりのあるスペースで心ゆくまでおいしい料理を楽しんでいただける。そんな店を作ろうと思いました」(谷田部さん)
背筋がピンとするグランメゾンとは違う、まるで我が家にいるようなくつろぎを感じさせつつ、トップレベルのレストランにひけを取らない料理を味わう。まさに、大人の街、世田谷にふさわしい一軒だ。
迷うこと必須! 選べるプリフィックススタイルのランチ
ディナーはお任せのコースだが、ランチは、メニューAからC、そしてスペシャルと4パターンがあり、それぞれオードブルやメインを数種類あるメニューから選ぶプリフィックススタイルだ。
「ランチは月に何回も通われるお客さまもいらっしゃいます。そんなお客さまに飽きないように、このスタイルにしました」(谷田部さん)
本稿では、オードブルと本日のスープ、メインディッシュの3品に、自家製パン、コーヒーまたは紅茶がつく「メニューB」を紹介しよう。
多彩な野菜のソースが味のアクセント
オードブルは、今が旬のワカサギを使った「網走 わかさぎのフリット 蜜柑のジュ」(写真上)。カラッと揚げたワカサギに、紅芯大根のすりおろしと卵黄とビネガーを使ったサバイヨンソース、ミカンのソースを合わせている。
野菜使いの名手といわれる田代シェフのもとで活躍した加藤シェフもまた野菜の味わいにこだわっている。こちらのメニューでも多彩な野菜やフルーツの味わいでワカサギのフリットを楽しませてくれる。
衣はカリカリ、身はふんわりとしたワカサギのフリット。少しコクのあるサバイヨンソースが食欲をそそり、大根のすりおろしは味わいを和らげ、さっぱりとした食べ心地を呼ぶ。焼きミカンで作ったソースは、ミカンの甘さが増し、ワカサギの風味と好相性だ。
四季の移り変わりを味わうポタージュ
“本日のスープ”は「菊芋のポタージュ」(写真上)。ミルクと菊芋に塩で味を調えただけというシンプルなスープに、菊芋のスライスを揚げたものをトッピングしている。
「お客さまが定番メニューばかり選ばれても、スープで季節を感じられるように、その時季に旬の野菜を使うようにしています」(谷田部さん)
生クリームではなくミルクを使い、菊芋のホックリした風味を感じるスープは、軽くて優しい味わい。口の中でシュワーッと溶けていく泡のような口溶けが楽しく、余韻の残るスープになっている。
食べごたえ抜群! ボリューミーでやわらかな豚肉のピカタ
メインには、肉や魚など4種類のメニューから選べる。取材時は「イベリコ豚のピカタ 冬の葉野菜サラダをたっぷりと」(写真上)をチョイス。ピカタといえば、肉や魚にチーズの入った溶き卵の衣をつけて焼くのが定番だが、『デュバリー』では、焼いた豚肉の上に、スクランブルエッグとパルメザンチーズを合わせたものを乗せている。
「豚肉をさっぱりと食べてもらうには?」という発想で、一度豚肉をボイルして余分な脂を落としてから、セルクルで抜きオーブンで焼いている。
肉の上にしっかり味つけしたスクランブルエッグを乗せ、下にはトマトソースを“足し算”。そして、葉野菜のフレッシュさとほろ苦さで味を“引き算”している。
トータルで考えた味のバランスが絶妙。ホロっとやわらかく、うまみにあふれる肉を、ソースと野菜を絡めて頬張れば、最後のひと口までおいしくいただける。
自宅では作れない『デュバリー』の味をテイクアウトしよう!
ステイホームの期間、レストランの味を“おうち”でも気軽に楽しんでもらおうと、『デュバリー』ならではのテイクアウトを、2種類、用意している。
「テイクアウトでは、まず安全・安心に召し上がっていただくことを第一に考えています。その上で、牛塊肉を煮込んだり、手に入りにくいめずらしい野菜をそろえたりするなど、ご家庭では、普段作れないようなメニューをご用意しました」と語る谷田部さん。
そのひとつが、野菜も海の幸も満載の「海鮮ブイヤベース鍋と締めのガーリック風味のリゾットセット」(写真上)。
野菜のおいしさに定評のある『デュバリー』では、ブイヤベースも野菜がたっぷり。生産者から直接届く新鮮な野菜から鍋にぴったりなものを厳選。黒大根に、紫大根、紅芯大根、オレンジ白菜、ジャガイモ、ブロッコリ。色とりどりの野菜に家族の歓声が上がりそうだ。野菜は、いったんボイルしているため、スープで温めるだけでいただけるのも手軽でうれしい。
魚介類もレストランならではのラインナップ。マダイに、ムール貝、海老、ホタテ。これだけの種類を家庭でそろえるのはなかなか難しい。いずれもソテーしたり、酒蒸しにしたりして調理済み。ソテーした香ばしさが、食欲をそそる。
「この鍋のおいしさの決め手はスープです」と谷田部さん。数種類の魚のガラと海老、香味野菜からとった「スープドポワソン」は、これだけの材料を使いながら、雑味がなく奥深い味わい。火にかける前から、ダシのいい香りが漂う。
最後のシメには、ガーリックライスでリゾットを。ブイヤベースには、アイオリなどニンニクを効かせたソースがつきものだが、そのイメージで用意している。鍋の最後に、魚介や野菜などのうまみがギュッと凝縮されたスープでいただくリゾットは絶品。お腹いっぱいでもサラッと食べられてしまう。
テイクアウトは、店舗での持ち帰りの他に、配送も用意。遠方の家族や友人たちと同じメニューで、オンラインパーティーといった楽しみ方もおすすめだ。
週1で通いたくなる! 繊細で優しい味わいのフレンチ
界隈きっての人気店ながら、活気溢れるというより、ゆったりとした空気が流れる空間。このくつろぎ感も『デュバリー』の魅力だろう。
「マルシェなどにも出掛けて、そこで感じた季節感などを一皿の中に表現していきたいですね」と語る加藤シェフ。素材の味を繊細に生かした料理は、いつ訪れても飽きることがない。
まずは気軽にランチやテイクアウトで、『デュバリー』の心地良いフレンチを楽しんでみてはいかが?
【メニュー】
ランチMenu B 2,200円(オードブル、今日のスープ、メインディッシュ、自家製パン、コーヒーまたは紅茶)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。価格は税込み。
<テイクアウト>
海鮮ブイヤベース鍋と締めのガーリック風味のリゾットセット(2~3人前) 4,800円 (店舗引渡し)/5,500円 (配送、配送料込)
※価格は税込み
※店舗引き渡しの場合、当日11時までの予約受付。配送は、前日11時までに予約すれば、翌日着(関東近郊)。詳細は店舗に電話でご確認ください。
*営業時間に関しては、変更する場合があります。店舗にお問い合わせください。
デュバリー
- 電話番号
- 050-5493-2755
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- ランチ 11:30~14:00
ディナー 18:00~22:00
- 定休日
- 月曜日
※月曜日が祝日の場合は翌日休み
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。