銀座八丁目・料亭街に位置する「大人の銀座」エリアで本格割烹ランチを!
百貨店やハイブランドの路面店が立ち並ぶ銀座の中心エリアから少し歩いた先、銀座八丁目はこだわりのレストランや風情ある老舗料亭が並び、街歩きや本格グルメを楽しむ大人たちから支持されているエリア。
そんな銀座八丁目、築地につながる中央市場通りに2020年11月に同じ銀座エリアから移転オープンした『銀座割烹 里仙(りせん)』。
味にこだわる会社員や本格志向の女子会などで評判を呼び、なかでもランチの内容とそのコスパがすごいと早くも注目が集まっている。
落ち着いた雰囲気ある引き戸を開けると、目に入るのは8席ほどのカウンター。そして奥の格子戸の先には4名用のテーブルをしつらえた個室が。
こちらで料理を振る舞うのは料理長の山本賢治さん(写真下)。和食の道に入って20年、数々の人気店で修業を積んだ和食一筋の職人だ。
一番手ごろなもので1,650円から提供しているランチでも、その“匠の技”を生かした本格的な割烹料理を提供している。
1,650円の「木挽膳」は季節にもよるが、先付、小鉢、あぶり寿司、煮物、会津産蕎麦、デザートの6品からなるコスパ抜群のメニュー。
充実の内容ゆえ、「赤字覚悟です!」と山本さん。
今回はお昼のお品書きから、美しい先付けからこだわりのデザートまで、全7品の「ランチ懐石 匠」を紹介しよう。
【一品目:先付】味覚から旬を感じさせる先付けは器の美しさも量も大満足
まずは先付け「平目の蕪巻き たたきおくらがけ」(写真上)。
昆布締めした青森県産の平目を、昆布塩と生姜酢でほんのり下味をつけた蕪(かぶら)で包みこみ、驚くほど滑らかなソースの「たたきおくら」で味わう一品。
「ミキサーやすりおろしでは口当たりが濁ってしまうため、包丁で丁寧に叩いたおくらの緑色が初夏を思わせる一品です。細かなところを丁寧に作りたい、という想いを込めた料理です」(山本さん)
その言葉通りのおくらの味わいと食感、そして旬の魚介類との取り合わせに、これからの料理の期待と食欲が増す一皿だ。
【二品目:御椀】和食の真骨頂! 桜香る白魚のお椀で丁寧にひいただしを味わう
2品目は「白魚しんじょう桜包み」(写真上)。
すり身とあわせた白魚のしんじょうを桜の葉で包み、そこに昆布とカツオでとっただしを張ったお椀は、蓋を開けると桜の豊かな香りが広がる。
昆布は80℃くらいを保ちながらじっくり煮て、そこにたっぷりのカツオ節を加えてとっただしは具材によってバランスを変えたり、夏はあっさりと、冬はコク深く仕上げるなど、その都度調整しているそうだ。
【三品目:造り】その日仕入れたおいしい素材を一皿に盛り合わせて
こちらは「お造り 盛り合わせ」(写真下)。
造りの内容は仕入れにより変わる。取材日は宮城県産の活け締めにした真子鰈(マコガレイ)と三重県産のアオリイカ。それぞれに合わせて丁寧に隠し包丁や包丁目を入れ、素材がより引き立つ仕事は欠かさない。
笹の葉のモチーフの器も目に美しく、見た目もおいしい一品だ。
【四品目:焼き八寸】和食の技が詰まった逸品を一皿に盛り付けた「焼き八寸」
焼き物と料理をひと口ずつ、大皿に盛り合わせた「焼き八寸」(写真上)は、なんとこのひと皿に、「赤こんにゃくと野菜の黒胡麻あんかけ」「銀鱈の西京焼き」「花豆の蜜煮」「慈姑(くわい)」「カステラ鰻博多」「蛸の柔らか煮と鮑の柔らか煮」、「エシャロットのとりみそ」と、7品もの品が並ぶ。
丁寧に仕事を施された料理を口にするたび、ひと口ひと口変わる味わい。食べるたびに新しい感動に出逢える一皿だ。
【五品目:炊き合わせ】だしと火入れの具合に技を感じる、薄口で滋味深い炊き合わせ
ここまで食べるとなかなかのボリュームだが、ここで5品目・炊き合わせの登場だ。
先ほどお椀でも説明したこだわりのだしを使い、よく煮含めた炊き合わせは、「里芋、筍、車海老、鯛の子と菜花の生姜あんかけ」(写真上)。
先ほどの八寸の華やかな味わいから一転、食材の持つ味を生かした淡い味付けが心地よく、また素材ごとにそれぞれ、きちんと食感を引き出した火入れに思わず唸る。
【六品目:食事】産地とコシにこだわった蕎麦は『里仙』の料理に合わせた特注
締めの食事はあっさりツルツルと食べやすく、常連客からの評判もいいという「蕎麦」(写真下)で。
産地は時季ごとにおいしい産地のものを使い(今回は会津産のそばを使用)、粗びきに仕上げたそばは、なんと『里仙』の料理に合わせて板割りでそば屋に頼んで作っているそうだ。
歯ごたえと喉ごしがよく、たくさん料理をいただいた後でもさっぱりおいしくいただける。風味高いカエシとそばつゆは料理長こだわりの自家製だそう。
【七品目:デザート】女性や甘党男子にうれしいデザートはなんと数品出ることも!
最後のデザートは、なんとすべて手作りしているという和仕立てのスイーツ。今回は「酒粕のムース」と「水羊羹」(写真下)。
華やかな香り立つムースはもちろん、水羊羹は小豆を炊くところから仕込んでいるこだわりのデザートは、なんと日によっては数品も出るそうだ。
お酒を合わせるならやはり日本酒がおすすめ! ランチタイムにうれしいグラス酒も
『里仙』の料理に合わせたいお酒はやはり日本酒で!
王道から人気銘柄までさまざまな種類がそろっており、なんとグラスなら530円からあるそう。
ほかにワインや梅酒などの果実酒、ビールなど、ドリンクは幅広く提供している。
(※お酒の提供については、現在、自治体の要請に準じています)
手軽に気負いない雰囲気で! 最後の一品まで妥協のない和食が味わえる
今回紹介したランチ懐石のコースはもちろん、ほかのランチメニューでもデザートまで手作りのものを出すという『銀座割烹 里仙』。
ランチメニューは最低でも月ごとに、またディナーメニューは1~2週間で変わるそうなので、「銀座で和食」としてぜひブックマークしておきたいお店だ。
【メニュー】
▼昼のお品書き
ランチ懐石『匠』 5,500円
四季折々弁当 2,750円
木挽膳 1,650円
▼懐石コース
里仙懐石 13,200円
▼ドリンク
日本酒(グラス) 450円~
※そのほか、日本酒(ボトル)、ワインや焼酎、ビール、ソフトドリンクなどあり
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また価格はすべて税込みです。ただしディナーに関しては記述の価格に10%のサービス税が付きます。
撮影:榊智朗
銀座割烹 里仙
- 電話番号
- 050-5485-3926
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~土
ディナー 17:30~22:00
(L.O.20:00)
- 定休日
- 日曜日
祝日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。