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江ノ電和田塚駅徒歩数歩! 風の音や鳥のさえずりが心地いい一軒家レストラン
江ノ電和田塚駅を降りてわずか数歩の『BREEZE BIRD Cafe & Bakery(ブリーズバード カフェ&ベーカリー)』は、2021年7月にオープンしたばかりのレストラン。店名通り、風の音や鳥のさえずりが感じられる緑豊かな敷地に一歩足を踏み入れると、まるでリゾートを訪れたかのような気分だ。
中庭に面した窓は一面ガラス張り。北海道から取り寄せた木材をふんだんに使ってデザインした店内には、陽光がたっぷりと注ぎ、そこにいるだけで自然と穏やかな気持ちになれそうだ。
テラス席でゆっくり過ごすのも、立ち飲みでちょっと一杯も楽しい!
窓に面したテラス席の上にはタープが張られているので、強い日差しを浴びることなくくつろげるのも魅力。
中庭からぐるりと建物の反対側に回れば、キッチンの窓からドリンクを受け取り、江ノ電の往来を眺めながら立ち飲みできるのも楽しい。
実習船を下りた後、上京して修業スタート! 6年間の研鑽を経て自身の店を持つことに
店を切り盛りするのは、東京・新富町のイノベーティブ・フュージョンレストラン『クーリ』で修業を積んだ片岡聖斗シェフ(写真上)。北海道・厚岸の高校を卒業した後、実習船の一員として、3年間にわたって乗組員の食事を作り続けた後、スキルアップを目指して上京した。
『クーリ』で働き始めて6年経ったころ、現レストランのオーナーから、「由比ガ浜の実家をレストランに改装したいのだけどシェフを担当してくれないか?」と持ちかけられると二つ返事で快諾。自分の店を持つなら、その土地で獲れた食材にこだわりたいと考えていたことから、食材同様、内装に使う素材一つひとつの質感やあたたかみまで追求した。
三浦半島や湘南の海で育った食材で作る季節感いっぱいのランチセット
食材は、三浦半島や湘南の海で獲れたものを毎日調達。魚に関しては基本漁師におまかせのため、オープン直後には40kg前後あるバショウカジキが届けられたこともある。野菜は、横須賀『長島農園』などから旬のものを入手。前菜にもメインにもふんだんに盛り付け、季節感を演出する。
ランチメニューは、「前菜」「自家製パン」「メイン」「デザート」「コーヒー」から構成。メインは「パスタ」「魚」「肉」の3種類からチョイス可能で、いずれもその日入った食材によって内容が変わるので、メニュー選びからして楽しさいっぱい。
ビーツのドレッシング、ピクルス液を泡立てたソースのアクセントも楽しい前菜
前菜(写真上)は、みずみずしさをダイレクトに堪能できる野菜がてんこ盛り。アクセントとして、フライドゴボウやポテトサラダ、ビーツのドレッシング、ピクルス液を泡立てたソースなどもプレートを彩っている。
手前に盛りつけられている鮮魚はイナダのカルパッチョ。鮮魚ももちろん、その日入ったもの次第で内容が変わる。
また、シェフお手製の自家製パンもついてくるので、ゆっくりと食べ進めながらメインの到着を待ちたい。
ちなみに、パンはレジ横でも販売されているので、持ち帰りやテイクアウトで気軽に楽しむのもおすすめ。イースト菌を極力減らし、風味や食感にこだわったパンは、種類も豊富なので訪れるたびに新しい味を試したくなるだろう。
毎日のパン作りが楽しくてたまらないという片岡シェフ。「料理人からスタートしているし、“うまみ、甘み、酸味”の3つのバランスはしっかり追求していきたいですね」と笑顔でおいしさをアピールしてくれた。
地元のブランド豚をたっぷりの野菜とともにいただく一皿
続いては、メインディッシュから肉料理をご紹介。この日のメニューは、湘南のブランド豚を主役にした「湘南みやじ豚 肩ロース炭火焼」(写真上)だ。
ストレスフリーな環境で育った豚肉は、きめ細かくやわらかな肉質。脂身は格別甘く、口に運ぶたびに豊潤なうまみがいっぱいに広がっていく。ソースの鮮やかなオレンジはパプリカによるもの。「みやじ豚」とともにいただくと、肉の甘みと野菜の甘みがかけ合わされたコク深い味わいを楽しめる。
旬のうまみが詰まったパスタはやみつき必至
メインディッシュにパスタをチョイスしても、フレッシュな野菜がたくさん盛りつけられてくる。この日のメニューは、「鰹とフレッシュトマトのペペロンチーノ」(写真上)。カツオのうまみとトマトの酸味、甘みがぎゅっと詰まったペペロンチーノの上に、炭火焼きした茄子やカブ、香り高いバジルやからし菜が散らされ、眺めているだけでも心がワクワクしてくる。
もちろん、魚も野菜も旬真っ盛りのものを使っているので、素材本来の味わいも強く感じられる。カツオとトマトの相性のよさも驚き。旬の食材同士が好相性であることに、ハッと気づかされるメニューだ。
器は、片岡シェフお気に入りの一枚をセレクト。笠間市の陶芸作家、小林耶摩人氏の作品だが、前菜の器を作陶したKeicondo氏、肉料理の器も作陶した杉山悠氏も、笠間焼きの作家として活躍中だ。
チーズケーキにも旬のフルーツを組み合わせ、夏らしい爽やかな一皿に昇華
こちらは、バスクチーズケーキにプルーンのソルベを重ねたデザート(写真上)。ケーキに添えてあるのはプルーンのコンポートで、トッピングはカカオチュイールチップス。プルーンのソース、赤紫蘇ソースの鮮やかな色味も目を引く一皿だ。
地元の食材のおいしさを最大限引き出しながら、地産地消を極めていきたい!
将来は地元・厚岸に戻り、厚岸の食材のおいしさをたくさんの人に伝えられるレストランを開くのが夢だと語ってくれた片岡シェフ。そのためにも、『BREEZE BIRD Cage & Bakery』では地産地消を究めていくのが目下の目標だ。
リゾート気分満点の一軒家レストラン×栄養たっぷりの季節の食材とあって、今後は、同店を目当てに江ノ電に乗車する人も増えそう。のんびりした時間を満喫しに、ぜひ一度足を運んでみてはいかが?
【メニュー】
・ランチセット(前菜+自家製パン+メイン+デザート+コーヒー)
メインは以下の3種類より洗濯
パスタ=2,300円 魚=2,500円 肉=3,000円
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
撮影:登坂未来
BREEZE BIRD Cage & Bakery(ブリーズバード カフェ&ベーカリー)
- 電話番号
- 0467-73-8055
- 営業時間
- ベーカリー 8:00~15:30/カフェ 11:30~15:30(L.O.14:30)/ディナー 予約のみ
- 定休日
- 不定休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。