食のサステナビリティを鍋で実践【鍋レシピ】
日々の食生活が私たちの環境にどんな影響を与えているか――。そんな意識が食卓を通じて世界的に高まりを見せつつある中、環境にやさしい料理づくりがじわじわと注目されはじめている。
サステナビリティという言葉も浸透している昨今、2021年の「トレンド鍋®」に選ばれたのが「まるごと鍋™」だ。「食材をまるごと使い切る、端材で出汁をとる、タレを使わなくてもスープに味がついている鍋」のこと。しかも食材のうまみがギュッと凝縮しているから、美味しく楽しく食べられる鍋としても期待が寄せられている。
今回はそんな「まるごと鍋™」にスポットを当てて、環境にやさしい、そして美味しい鍋レシピをお届け。体も心も温まる鍋を自宅で味わってみよう!
【まるごと1本!】ピーラーにんじん鍋うどん
ピーラーでにんじんを薄くむいて麺状にして、うどんとともにいただく鍋。残ったにんじんはすりおろして使い切るので、食材を無駄なく食べ切ることができる。
にんじんはすりおろすことで、甘みと旨みが鍋全体に広がり、芳醇なスープができあがる。スープがからんだうどんをひとすすりするたびに、その風味を楽しめる。鍋にはコシの強い冷凍うどんがぴったり。煮込んでものびにくいので、最後までもちもち食感のおいしさを楽しむことができる。
▼材料(2〜3人分)
・テーブルマーク 冷凍「さぬきうどん」… 1玉
・にんじん… 1本
・豆苗 … 1パック
・しめじ … 100g
・A 酒 … 50ml
・A 水 … 500ml
・A 和風顆粒だし … 小さじ1
・A 塩 … 小さじ1/4
・豚バラ薄切り肉 … 250g
▼材料選びのポイント
煮込んでもコシがキープされるうどんを選ぶのがポイント。テーブルマークの冷凍「さぬきうどん」は、具材と一緒に入れて煮ても、うどんのコシが楽しめます。
▼作り方(調理時間:20分)
① 豆苗は根本を切り、しめじは石づきを落としてほぐす。にんじんをピーラーでむいて、80gほどにんじんの麺を作ったら、残りはすりおろす。
② 鍋にAを入れて中火にかけ、沸騰してきたら①のにんじんの麺を入れて1〜2分煮る。
③ 豚バラ薄切り肉、しめじを加えて、肉に火が通ったら凍ったままのうどん、すりおろしたにんじん、豆苗を加えてふたをし、5分ほど煮る。
*にんじんは皮付近に栄養が多いため、よく洗って皮ごと食べるのがおすすめ。
*にんじんのヘタ付近は切り落とすのではなく、包丁の根元でえぐるように取り除くと無駄なく使い切ることができる。
鶏肉の旨みがギュッと! 鶏と砂肝のダイコン鍋
骨つきの鶏肉や、砂肝などの内臓肉からスープをとることで、複雑で奥深い味わいに仕上がるのがこちらの鍋。
砂肝の銀皮や、ダイコン、ニンジンの皮などもそのまま無駄なく食べるので具だくさんの鍋になっている。
もちろん、そのままでは臭みが出てしまうが、料理清酒を入れることでそうした臭みが消えて、やさしく上品にまとめてくれる。
▼材料(2人分)
・鶏もも肉 … 100g
・砂肝 … 80g
・ダイコン … 200g
・ニンジン … 6cm
・タカラ「料理のための清酒」 … 100ml
・手羽元 … 2〜3本
・A タカラ本みりん … 50ml
・A 水 … 200ml
・A 塩 … 小さじ1/4
・A しょうゆ … 大さじ2
・A 和風顆粒だし … 小さじ1/2
・万能ネギ … 2本
▼材料選びのポイント
タカラ「料理のための清酒」を使うことで余分な塩分がつかず、鶏などの食材のくさみを抑えてくれます。
▼作り方(調理時間:20分)
① ダイコンは2cmほどの厚いいちょう切りに、万能ネギは小口切りに、鶏もも肉はひと口大に、砂肝は銀皮のつながっている部分を切り離す。ニンジンはすりおろす。
② 鍋にタカラ「料理のための清酒」を入れて中火にかけ、煮たったら1分ほど沸騰させる。
③ Aを加えて中火にかけ、手羽元、①のダイコン、砂肝を入れてふたをし、15分ほど煮る。
④ 鶏もも肉を加え、火が通るまで煮たら、①のおろしニンジン、万能ネギをのせる。
*ダイコン、ニンジンは皮付近に栄養が多いため、よく洗って皮ごと食べるのがおすすめ。
*銀皮も食べられるので、食材を無駄にしないよう食べきるのがおすすめ。どうしても気になる方は銀皮の部分だけ切り落としてもOK。
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【レシピ制作協力】
ジョーさん。(料理研究家)
Twitter:https://twitter.com/syokojiro