イタリア料理のイメージというと、パスタ? ピッツァ? おいしいワインと相性のいい豪快な肉料理? 国名でひとくくりにできないほど地方ごとに特色が異なるイタリア料理は、一人ひとりイメージが異なって当然。もちろん、今まで抱いているイメージとは異なるイタリア料理を試してみるのも楽しいもの。
そこで今回は、神楽坂で人気のイタリア料理店のなかから、確実に美味しいイタリアンレストランをピックアップ!
イタリアの郷土料理をはじめパスタやピッツァ、肉料理が美味しい店まで集めたので、ぜひチェックしてみてほしい。
目次
1.『トラットリア・ラ・タルタルギーナ』
2.『カリーナカリーナ』
3.『オステリア ラストリカート』
4.『アルベリーニ』
5.『フォカッチェリア アルタムーラ』
【1】イタリア・プーリア州の名物メニューが超おいしい『トラットリア・ラ・タルタルギーナ』
神楽坂の街を歩いていたら突如出現する、イタリアの街角のような景色。散歩中に気軽に立ち寄ってワインやコーヒーをひっかけていきたくなるような雰囲気も魅力のこのスペースは、『トラットリア・ラ・タルタルギーナ』の入り口前の一画だ。
店内に足を踏み入れると、1階はカウンター席とテーブル席、そして地階にもテーブル席が並んだ広々とした造り。イタリアから取り寄せた調度品も楽しく、極めて華やかな雰囲気だ。
オーナーシェフの濱崎泰輔さん(写真上)は、イタリア、プーリア州料理の第一人者、江部敏史シェフ(現在、南青山『リストランテ コルテジーア』シェフ)のもとで研鑽を踏んだ後、プーリア州にわたって1年間みっちり現地のレストランで修業。帰国後は、銀座の『イゾラブル』の料理長を経て、2014年に同店をオープンした。
もちろん料理には、プーリア州の名物料理が中心。カボチャに冷前菜、野菜のフリット2種などが並ぶ鮮やかな見た目の「本日の前菜盛り合わせ」(写真上)は、真ん中の「ブッラータチーズのカプレーゼ」に使われているブッラータも、実はプーリア州発祥のチーズだ。
こちらは「スパゲティ 生ウニのバーリ風」(写真上)。“バーリ”とはプーリア州の首都名で、魚介料理がおいしいことで知られる街。ふんだんにトッピングした国産ウニはトマトソースと見事に融合。低加水麺のモチモチ感もやみつきになる一皿だ。
魚料理からは、「鱈のフリット」(写真上)をご紹介。衣にたっぷりとかかっているサルデーニャ島のカラスミが、淡白な鱈と相性ピッタリだ。
名物の肉料理「オリヴィアポークとモッツアレラチーズのボンベッテ」(写真上)は、プーリア州の伝統料理。目の細かいパン粉をまぶしたサクサクのフライの中から、熱々のモッツァレラチーズがとろ~りと溶けだしてくる様がたまらない!
ワインは、近年注目されているプーリアワインのほか、シチリアワインのロゼ、サルデーニャ島のワイナリーのワインなどバラエティ豊か。いずれもグラスでも楽しめるので、いろんな味を試してみて。
トラットリア ラ タルタルギーナ
- 電話番号
- 050-5486-7175
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~金
ディナー 17:30~24:00
(L.O.23:30)
土
ランチ 12:00~15:00
(L.O.14:00)
ディナー 17:30~24:00
(L.O.23:30)
日・祝日
ランチ 12:00~15:00
(L.O.14:00)
ディナー 17:30~22:30
(L.O.22:00)
- 定休日
- 無
※平日のランチはお休み(ディナーより営業いたします)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【2】50種類以上のメニューを眺めるだけでもワクワクしてくる『カリーナカリーナ』
イタリアの多くの星付きレストランで修業した後、東京にある名イタリアンのオーナーシェフとなった大原易裕さんが運営する『カリーナ カリーナ』。
大原さんはイタリアンレストラン5店を展開するが、そのなかでもっともカジュアルな『カリーナ カリーナ』は、気取らない雰囲気が魅力。リラックスして食事を楽しめるのがうれしい。
また、メニュー数が豊富であることも大きな特徴。コロナの流行前は実に100種類以上用意していたメニューを、現在は50種類強に絞り込んでいるというが、それでもかなりの種類であることは間違いない。
写真上の「ブッラータとイチゴ、生ハムのカプレーゼ」(写真上)はイチゴの旬の時期に登場するスペシャリテで、果実の甘酸っぱさと生ハムの塩味、ブッラータチーズのミルキーなコクなどがバランスよくまとまった一皿だ。
ナポリピッツァの代表「ピッツァ マルゲリータ」(写真上)は、生地のモチモチ感や塩加減も絶妙。酸味のきいたトマトソースが、小麦粉の甘みを引き出してくれているのも心地よい。
肉料理のおすすめは、「本日のロースト 3種盛り」(写真上)だ。取材日のラインナップは、左から「美桜(みおう)鶏のむね肉」、「アンガスビーフのザブトン」、「イタリア産ドルチェポルコの肩ロース」。みずみずしくジューシーな「美桜鶏」、ほどよくサシの入った「アンガスビーフ」、さっぱりとした口どけの「ドルチェポルコ」と、特徴の異なる肉の食べ比べはぜひワインと一緒にどうぞ。
ワインは、手ごろな価格帯のものを幅広くそろえているので、ロースト盛り1皿でも何杯も楽しめそう!
ひとりで立ち寄っても、友達と訪れても、デートで使っても間違いなしのカジュアルイタリアンだ。
カリーナ カリーナ
- 電話番号
- 050-5488-2717
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~木
17:00~22:00
(L.O.21:00)
金
17:00~23:00
(L.O.22:00)
土・日・祝日
11:30~22:00
(L.O.21:00)
ランチ 11:30~15:00(L.O.14:00)
- 定休日
- 無
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【3】ローマ生まれの料理からトスカーナ地方発祥のメニューまで楽しめる『オステリア ラストリカート』
気軽にアラカルトを楽しめる1階フロア、ゆったりとコースを堪能できる2階フロアで構成される一軒家レストラン『ラストリカート』から、1階フロアの『オステリア ラストリカート』をご紹介しよう。
席間十二分の広々した店内は、天井も高く開放的。ワインのコルクが敷き詰められた壁面には、イタリアで撮影されたスナップが飾られているなど、アットホームな雰囲気も魅力だ。
料理は、みんなでわいわいシェアが楽しいメニューから、独り占めしたくなる幸せメニューまでバラエティ豊か。一品目には、スパークリングワインと相性ぴったりな「メカジキの冷燻製 ウイキョウとオレンジのサラダ添え」(写真上)で乾杯はいかが?
スモークウッドで燻製した気仙沼産メカジキに、フレッシュなウイキョウやオレンジ、ルッコラなどが盛りつけられた爽やかな一皿で、スパークリングワインはもちろん、冷えた白ワインと一緒に楽しむのもステキ。
スペシャリテは、一度凍らせて半解凍にしたムール貝をミンチ状にした後、シチリア・ラグーサ産のエストラットと煮込んだソースを使った「リングイネ ムール貝のラグー カラスミがけ」(写真上)。シチリア・エトナの醸造所『テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレ』の「エトナ・ビアンコ」など、ミネラル感豊かな白ワインとのマリアージュを楽しんでほしい。
肉料理のイチオシは、ローマ料理の「牛テールのカカオ煮」(写真上)。カカオのほか、クローブやシナモンなどのスパイスも一緒にマリネして香ばしく焼いた牛テールを、トマトとワインとともにじっくりコトコト煮込んだ一皿だ。こちらは、ミディアムの赤ワインと相性ぴったりなので試してみて。
食後のデザートには、トスカーナ地方の氷菓子「ズッコット」(写真上)などの手の込んだ一品もそろっているので、通うたびに食べたいものばかり。
友達を連れて行ったら絶対に喜ばれるので、ぜひ仲間と一緒に訪れてみて。
オステリア ラストリカート
- 電話番号
- 050-5486-7185
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 火~金
ディナー 17:00~23:00
(L.O.21:30)
土
ディナー 17:00~22:00
(L.O.21:00)
ランチ 11:30~15:00
(L.O.13:00)
※土日祝のランチはお子様連れ限定です。
※ディナーのご利用は小学生以上のお子様に限ります。
- 定休日
- 月曜日・日曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【4】本場トスカーナ料理を肩ひじ張らずに楽しめる『アルベリーニ』
ミシュラン二つ星の名店をはじめ、フィレンツェの厨房で13年間修業を積んだ後、神楽坂『ilmare(イルマーレ)』(現在は閉店)のシェフとして腕を振るってきたシェフが独立オープンした『イタリアンレストラン アルベリーニ』。
黒板には、定番のアラカルトや季節のおすすめメニューがずらりと並び、いろいろ気になってしまうが、初めての来店ならおまかせコースを試すのもおすすめ。本場トスカーナ料理の魅力を堪能することができるからだ。
足繁く通っているファンにも大人気のメニューは、「ナスのオムレツ〜フィレンツェ風〜」(写真上)。ゆっくりと時間をかけてソテーしたナスとさっと火を通した溶き卵の絶妙なバランスに思わず唸らされる。
こちらは「コッコリと生ハム&ストラッキーノチーズ」(写真上)。強力粉と水、イーストでまとめるパン生地「コッコリ」を、オリーブオイルと菜種油をブレンドした油で揚げ、切りたての生ハム、クリームチーズ「ストラッキーノ」とともに盛り合わせた一皿。コッコリとチーズを生ハムでくるむのが本場の食べ方。ワインと交互に口に運ぶとなんとも愉快だ。
パスタの定番メニューは、ピリ辛のトマトソースが心地よい「スパゲッティ カレッティエッラ」(写真上)。“イタリアのママンの味”と呼びたくなるほっとする味わいだ。
肉料理からは「アリスタ 豚ロースの香草焼き」(写真上)をご紹介。3時間かけて豚肉を焼き切り、その焼き汁を白ワインと煮詰めてソースにした地味深い一皿だ。添えてあるフライドポテトは、“3分揚げて3分休ませる”を10回繰り返して作っているため、外がパリパリ、中はふっくらの驚くべきおいしさ。ポテトだけでも注文することができるので、ひとりで気軽にワインを楽しみに立ち寄った際のおつまみにもぴったり。
記念日から普段使いまでいろいろなシーンで楽しめる貴重な一軒だ。
アルベリーニ
- 電話番号
- 050-5486-4630
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~土・祝日
ディナー 17:30~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:00)
土、祝日 21:00LO 22:00close
営業カレンダーはinstagramをご覧ください。
- 定休日
- 日曜日
状況により変更する場合がございます。
詳細はお電話又はInstagramにてご確認下さい。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【5】“パンの街”として知られるアルタムーラで修業した職人のフォカッチャ専門店『フォカッチェリア アルタムーラ』
クレヨンで塗ったようなあたたかみあるイエローの扉が目を引く『フォカッチェリア アルタムーラ』。“パンの街”として知られるプーリア州のアムタムーラで修業したパン職人が開いたフォカッチャ専門店だ。
朝一で訪れると、ハーブの香り漂うフォカッチャや、やや小ぶりのフォカッチーニが次々と並べられていく様子を楽しめる。
また、イタリアで人気の白パン「チャバタ」(写真上・左)やピッツァなどのラインナップもあるので、遅く起きた日のブランチ探しに訪れるのも楽しそう。
オーナーでフォカッチャ職人の山本誠さんは、もともとはフレンチの料理人だが、たまたま訪れたイタリアン・アルタムーラを気に入り、移住して料理の修業を積んだ後、帰国して同店をオープンするに至った。
同店のフォカッチャの生地は、プーリア州を含む南イタリア地方のフォカッチャと同じく、リエビト・マードレというヨーグルトから作る種で発酵させている。うなぎのタレと同じように、生地を継ぎ足して作り続けるのだとか。
「フレッシュトマトとオリーブ、赤玉ネギのフォカッチャ」(写真上)に使っている赤玉ネギはイタリアから輸入。アンチョビやオリーブがいい塩梅で、カリッとしたふちの部分の食感が楽しい。
こちらは、生ハム、モッツァレラチーズ、トマト、ルッコラをはさんだ「雑穀のフォカッチャのパニーニ」(写真上)。ライ麦粉をベースに、ヒマワリの種やゴマ、亜麻仁油を加え、ハーブをトッピングした「雑穀のフォカッチャ」を使ったパニーニだ。
作りたてのパニーニやホットサンド「ドッピア」および店内のすべての商品は、テイクアウトはもちろん、店内のイートインスペースでもいただける。
おいしいエスプレットやコーヒーとともに、現地を旅行しているかのような感覚を味わってみるのもステキ。
アルタムーラ
- 電話番号
- 03-6265-3842
- 定休日
- 毎週日曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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