老若男女問わず人気のある肉料理「唐揚げ」。カリッと香ばしい衣に包まれた、ジューシーでうまみたっぷりな鶏肉…想像するだけでお腹が空いてきてしまいそう。
とはいえ、家で作るとなると、揚げ物は少々ハードル高め。油をたくさん使うし、後片付けも面倒…と、敬遠している人も多いはず。
そこでオススメしたい調理法が、時間と手間の節約になる「揚げ焼き」だ!
「でも、揚げ焼きは火がうまく通らなかったり、衣がベチャッとしたり、仕上がりがイマイチなのでは…?」
いいえ! そんな心配はご無用!
今回伝授するポイントさえ押さえれば、通常の油の量で揚げた唐揚げと同じように、カリッとジューシーに仕上げることができるのだ!
■これさえ押さえれば失敗知らず! 「揚げ焼き唐揚げ」作りの7つのコツ
それではさっそく、「揚げ焼き」で押さえておきたいコツを7つ紹介する。このコツさえ押さえておけば、料理初心者でも簡単においしい唐揚げを作ることができる。
1.鶏肉の水分は軽くふいてから衣をまぶす
水分が多いままだと、衣がつきすぎてしまい、ベチャっとしやすい。
2.油は鍋底から2cm
唐揚げの肉が半分ほど浸る量で、十分カリッとさせることができる。
3.温度は180℃
180℃の目安は、菜箸を入れたときにシュワシュワと細かい泡が出る程度。
4.一度に入れてよい肉は、フライパンの面積の半分程度まで
一度に肉を入れすぎると油の温度が下がってしまい、ベチャっとしてしまう。
5.肉を触らないようにしながら、片面を3分揚げ、もう一面を3分揚げる
揚げている間に触らないようにすることで、衣が剥がれたり、肉汁が出てしまうことを防ぐ。
6.仕上げは強火にし、ひっくり返しながら、表面がカリッとするまで揚げる
両面が揚がったら、2〜3度ひっくり返してOK。
7.揚げた後は油切りをしっかりする
揚げ網バットなどの上にのせて油を切ることで、カリッと揚がった食感を損なわないようにする。
揚げ焼きのコツ7つを頭に入れたところで、細かくレシピ工程を紹介していこう!
■揚げ焼きのコツを実践! カリッとジューシーな「揚げ焼き唐揚げ」の絶品レシピ
■材料(作りやすい分量)
・鶏モモ肉 … 2枚(400g)
・[A]酒 … 大さじ1と1/2
・[A]醬油 … 大さじ1と1/4
・[A]おろしニンニク … 小さじ1/2
・[A]おろしショウガ … 小さじ1/2
・薄力粉 … 大さじ4
■作り方(調理時間:20分 ※漬け込み時間20分を除く)
① ひと口大(4cm程度)に切った鶏肉をポリ袋に入れ、Aの調味料を全て加え揉み込んで20分置く。
② 鶏肉の水分をキッチンペーパーなどで軽く拭き取り、薄力粉を全体にまぶす。
③ フライパンの底から2cmまで油をそそぎ入れたら中火で熱し、菜箸を入れたときにシュワシュワと細かい泡が出るまで加熱する。
④ 鶏肉②の粉をはたいて落とし、パリッと仕上がるよう皮目を下にしてフライパンの面積の半分程度に敷いていく。
⑤ 肉に触れないように、片面がきつね色になるまで3分間揚げたら肉をひっくり返し、さらに3分間揚げる。
⑥ 仕上げに強火にし、2〜3度ひっくりかえしながら、表面がカリッとするまで1分ほど揚げる。
⑦ 揚げ網バットにのせて油をしっかり切る。
「揚げ焼き」なのに失敗なし。カリカリッじゅわ~な理想的な食感の唐揚げに仕上がるレシピを紹介した。
今回紹介した7つのコツをしっかり守って作れば、必ずおいしく作ることができるので、ぜひ気軽に挑戦してみてほしい!
<レシピ作者プロフィール>
料理研究家・小説家
上瀧 将郎(じょうたき まさお)
大学時代に小説を出版、ライティング業で学費の一部を稼ぐ。某大手メーカーを退職後、現在は料理研究家の道を邁進中。
料理を始めたきっかけは、小学生のときに共働きの両親の為に夕食を作ったとき、とても喜んでもらえたことがうれしかったから。その後、高校時代に1年間単身アメリカに留学したことで、日本の食を大切にするための仕事をしたいという思いがいっそう強まり、料理研究家への道を歩み始めた。
理念は「世界に1つでも多くの幸せな食卓を創り出す」こと。
Twitter:https://twitter.com/syokojiro
連載:バイトッツ!レシピコンテンツ「ジョーさんのジョー出来!」
著書:覇将の戦旗(KKベストセラーズ)
(フードコーディネート・編集:フードクリエイティブファクトリー)